戸出伊勢領よろずクリニック:Doctor's Good Will

戸出伊勢領よろずクリニック 上田内科医院

内科・小児科・心療内科・精神科・神経内科・リハビリテーション科


Doctor's Good Willの生まれるまで、そして今・・・


開業準備をMacintoshで‥‥‥ 1998.01.01

私は、平成7年4月に開業した内科、神経内科を標榜するクリニックの院長です。
私のクリニックの開業の本格的な準備はすべてマックのお世話になりました。マックでクリニックの設計図をひき、マックで開業案内のはがきを作り,開業日に配る新聞綴じ込みのビラもマックでデザインしました。この開業準備中、最も悩んだのが患者管理の方法とレセコンについてでした。患者データの管理はファイルメーカーにしようか、「Dr.あかひげ」や「アーチャンレセプト」にしようか、中古のレセコンを導入しようかなどと考えているうちに、自分の求めているものと何か違うような気がして戸惑う日が続きました。一世一代の開業、せっかく来院してくれる患者さんの貴重なデーターベースを利用して診断書や診療情報提供書、来院を促すダイレクトメールを出力したい。患者さんに診察室で検査データの推移を見せたい。病状の説明や食事指導、運動指導にわかりやすいグラフィクスを使いたい。ポスターや掲示物、患者生活指導の院内DTPもしたい。しかもレセプト発行もしたい。こんな希望をかなえてくれるソフトがあればいいなという夢物語だけで、開業準備の数ヵ月が過ぎました。



自分だけのソフトづくりに‥‥‥

そんなある日、日経マックをながめていた私の目が、あるひとつの記事に釘付けになりました。
「自分だけのオリジナルソフト。4thDimensionの優れたユーザーインターフェイスをあなたのデスクトップに実現!」というMacintosh Designer's Lab.(現在のアトリエモモ)の広告だったのです。半信半疑でさっそく電話をしてみたところ、いとも簡単にレセコン機能をもつオリジナルソフトを作れるという返事が返ってきました。自分の欲しいものがやっと手に入るという喜びと本当に大丈夫なのかなという不安が交錯しましたが、すぐにソフトウェアの開発を依頼しました。プロトタイプができるまで約半年、初期バージョンが出来上がるまでさらに約1年かかりましたが、私の求めているものとは何か少し違うような気がしました。すでに開業していましたので、できあがるまではレセプトはすべて手書き、診療報酬の勉強にはなりました。あまりの長い開発期間に、やっぱりレセコンを導入しようかとも考えましたが、開発者の人柄でしょうか、私の不満を率直に受けとめて根気よく開発を進めてくれ、要望を的確に具現化してくれました。レセプト発行プログラムの開発が非常に難しいものだということを痛感させられましたが、約2年の歳月をかけ、やっとの思いで完成しました。



「我々の電子カルテ」を創るために‥‥‥

この開発期間の3年間の間に時代はまたたくまに変化しました。
Windows95がリリースされ、インターネットが一般的になり、また日本の医療の先行きにもかげりが見え始め、厚生省の電子カルテ構想もささやかれる時代になりました。このソフトも、最初はメディコムもどきのレセプト発行ソフトでしたが、早い時代の変化に対応して今後必要となるあらゆる医療情報管理の変化に対応することが可能なプログラムへと変貌していったのです。Windows上でも動作可能になり、誰でもきわめて簡単に入力できる方法を取り入れ、厚生省の電子カルテ構想に呼応して、電子カルテ機能を搭載しました。このプログラムの変貌と共に、私自身も変わりました。インターネットというものを知ってから、私自身のわがままで開発がスタートした医療用統合プログラムを皆さんと共有したいと考えたのです。インターネットはボーダーレスの知識の共有です。過去における排他的独占がことごとく排除されたように、知識の独占はいつか廃れます。このプログラムをインターネットを介して共有するとき、我々の患者のための医療情報を草の根的に共有できると考えました。特に電子カルテに関して、厚生省は診療報酬請求の透明性や合理化という観点から電子カルテ化を押し進めようとしています。「医は仁術」とまでは言いませんが、患者に対する純粋な診療行為に対する代償としての診療報酬のはずです。「診療報酬請求の透明化、合理化」のために、診療中患者に背を向け端末入力することが医療でしょうか?。診療中、そんな暇はありません。コンピュータに向かうことが唯一許されるとするなら、患者のために、インフォームドコンセントのためにコンピュータに向かうことなのです。そういう意味では、私は「アンチ電子カルテ派」です。つまり、厚生省がイニシアチブをとる電子カルテという観点とは異なる電子カルテを創りたいと考えている一人なのです、ただ残念ながら私の中で、患者のため、現場で働く医療従事者のための電子カルテとはどういうものなのかがいまだ具現化されておりません。それゆえ、このプログラムにはまだ「ありきたりの電子カルテ機能」しか搭載されておりませんし、はっきりいってまだ夢物語の半分も実現していません。しかし、どのような状況の変化にも対応できるだけの潜在能力がこのプログラムにはあると確信しております。「我々の電子カルテ」を創るための「たたき台」として、皆さんのすばらしいアイディアをお聞かせ願えないでしょうか?我々、医療従事者を「医療の良き未来」へいざなう道具、名付けてメディカルナビゲーションツール、それが Doctor's Good Will です。最後に、Doctor's Good Will の開発責任者である近藤茂さんの熱意とその技術に敬意を表します。



そして今‥‥‥  2006.11.20

メディカルナビゲーションツールとして、全国百数十ヶ所の診療所におよぶいろいろな科目の先生方に使用されております。
Doctor's Good Willは、高岡サティ内科クリニックより引き継がれ、よろずクリニックはデジタルクリニックとして生まれ変わりました。


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